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【備忘録】若者自殺対策を考えるシンポジウム 2011年9月10日

数年前に行ったセミナーの備忘録

 

 

【自殺を生きることに関して】2011/09/11


2011年9月10日に都庁で行われた、若者自殺対策を考えるシンポジウムに行ってきました。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2012/08/DATA/20m8g202.pdf

別に、僕は自殺対策を仕事にしようとかは、特に考えてませんが、
自殺は生きづらさに関連する行為であり、かつ多様性に関することでもあると思ったので
興味があり行ってきました。

下記に、簡単な登壇者・団体紹介と印象的な内容をちょこっと書いて、
あと僕の考えも勝手ながら書いておきます。
備忘録のような意味で。

講演内容だけでも読んでもらえれば、幸いです。

しかし、まぁ相変わらずの長文クオリティだ。

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【講演者や団体の紹介】
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■清水 康之 ライフリンク代表
http://www.lifelink.or.jp/hp/top.html

■橘ジュン BONDプロジェクト代表
http://bondproject.jp/

■上田 紀行 東工大教授 文化人類学
http://www.valdes.titech.ac.jp/~ueda/

■星野 智幸 小説家
http://www.hoshinot.jp/

団体

■Youth LINK
http://www.facebook.com/youthlink.voice

■T-ACT 希死回生
http://kishikaiseiaction.web.fc2.com/

■Light Ring
http://www.alight-kikutomo.com/

詳細は省きます。
ご興味あれば、リンク先などをご覧ください。

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【講演内容】
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パネルディスカッション形式だったので、内容は色々変わっていったのですが
その中で、印象的であった内容を書きます。
自殺と直接関係のないような内容もありました。
覚えてなかった部分は、若干僕の補正で書いてますので、悪しからず。

■言論・意思表示へのプレッシャーがあること■

自分の意見が言いづらい世の中である。
意見を言うと、煙たがられたりする。
そのため、各が意見を言わなくなり、集団からずれた存在は距離を置かれる。

■女性の路上生活者は少ない■

経済的な理由などで、路上生活者になり人が居る。
しかし、女性の路上生活者は少ない。
理由は、風俗や援助交際に流れるため。
ちなみに、お金のやりとりが無い援助交際も、少なくない。
一時的な身体だけの関係であっても、自分が必要とされたい欲求がある。

■助けを求められない■

人は弱い人間を叩く。
しかし、いざ自分が弱い立場になった時に、過去に弱者を叩いていた手前、
助けを求められない。

■首相の原発再稼働の理由■

野田首相は、大飯原原発の再稼働理由を
「精神論ではやっていけない」と述べた。

原発再稼働の安全性は、精神論だけの話ではない。
電気というビジネスだけでの視点だけでは駄目だ。
人が安全に生活したい、と考えることの、どこが精神論で無視していい内容なのか?

お金で換算できるものだけが、現実ではない。

■家庭の論理と会社の論理■

講演者の上田さんは、ウクライナ(だったはず)に行ったときに
入国管理局の担当が休んでいた。
理由は、「子供が熱を出したから」だったという。
ふざけるな、と思ったが、考えてみた。

日本では会社員の親が、子供の熱で会社を休むなんてことは、まずない。
その論理の背景には
「仕事を頑張ること(≒稼ぐことや昇進)が、子供のためになる」と思っているからだ。
この状態は、家庭の論理よりも会社の論理が強くなっている。

この状態で、仮に親がリストラされたら、どうなるだろうか?
子供はどう思うか?
家族のためと思って、必死に働いた人間が職を失ったことで、家族はどう思うか?

逆に、働きながらも、子供・家族を第一に考えて行動した親は
リストラされた時に、家族からどう思われるだろうか?

両者の家族が、同じ対応をするであろうか?

■支えの複線■

お金以外に、自分を支える柱を持つ。
それは、要は人間関係。

今の日本は、支えがお金だけの単線の人生を生きる人が多い。

■透明人間■

色がない若者が増えている。
色、人間臭さ(≒個性)をあえて出そうとしない人間がいる。
自己脱色する人間。

理由は、集団から排除されないため。
和を乱さないようにすれば、集団内にいることはできる。
しかし、夜に一人になると孤独を感じ、自分でない誰かの人生を生きているような感覚に陥る。


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【自分の考え】
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ここからは、完全に自分の考えを書きます。
講演内容と関係ない部分もあります。


(1)自殺の原因

自殺原因を4つに分けて考えます。
(McKinsey的なMECEじゃないよ)

■経済的問題:貧困、借金など■

→この問題は、周囲の人間でなく、政府や行政が対応していくべき問題
生活保護や雇用政策などに関わる部分。

■外部からのダメージ:学校や会社でのいじめ■

大津市のいじめ自殺のニュースが記憶に新しい。
下記のような対応が必要だと思う。

・いじめ事件は、警察が動く
学校だけじゃ対応できないし、学校が隠そうとするため。
教育を聖域扱いしないこと。
教師が聖人なわけがない。

・いじめ問題の減点評価を止める
教師も学校も、いじめが起きると減点評価されるために、隠蔽が起きる。
いじめはなくせない/どこでも起きる、という前提のもとで
多くの対策や対応をしていることを評価するように変更。

・「いじめ」という言葉を使わない
暴力や恐喝として扱い、警察でも対応する。


■プレッシャー、現実逃避:受験勉強、就活、仕事など■

逃げる場所がないから、死ぬのではないか?

自殺くらいなら、逃げてええやろ、と思う。
逃げてからの、復帰はすごく大変だと思うけど。

たまにストレス発散をして、大丈夫な人もいるが
日常を嫌悪(就活のような一定期間のものや、仕事のように非常に長期間を含めて)するのであれば
その環境から離れて良い。

逃げた後の受け皿が必須だけど。
経済的にも、精神的にも。



■自己嫌悪■

能力の低さや、人間関係をうまく築けないこと等による、自己嫌悪。
他人からの攻撃や否定ではなく、自分で自分が嫌いになること。

例えば、仕事が遅い/いつも失敗するなどの状態は、
2つの自殺原因になり得る。

一つは、仕事が嫌いで日常から去りたいと思うこと。

もう一つは、仕事ができない自分に価値を見いだせず
「自分はいない方が良い」と思って死んでしまう。



(2)他人に対する考え方

まず、他人(自分以外の人間全て)を気にしすぎなのではないか?
もっと、自分の考えや欲望を大事にした方が、楽しい人生過ごせるで。


■家族に関して

特異な人間関係。

人間関係は、主に3つの要素で形成される。
(重複あるけど)

・メリット
・楽しさ
・強制

メリットは、要は仕事仲間。
金のつながり。

楽しさは、友達や恋人。
楽しいから一緒にいたいと考える。

強制は、学校のように自分の意思でなく
外部からの強制で一緒にいる連中。

ただ、家族は、上記3つの要素が当てはまったりする部分もあれば
当てはまらない部分がある。

そして、家族が一番特異な点は
「自分が選べない存在」であること。

一般的に、家族はいつも自分の味方と言われる。
しかし、家族は絶対的な存在ではない。

家族がお互いに助け合う関係は良いものだと思うが
家族を絶対視してはいけない。

家族の考えや発言を絶対視することは、危険だからだ。
例を挙げると、超エリート教育の家庭で受験に失敗して
自殺する子供もいるわけじゃないですか。

家族の期待を裏切ることや、極論だが家族と距離を置くことを
悪だと思わないていい。

多くの人は、家族にはたくさん世話になったと思うが
その過去があるという理由で、未来の家族との関係に固執しなくていい。

ま、簡単に言うと、自殺に比べれば
家族に嫌われても全然ええやんってこと。
自分の人生だしな。


■家族以外の人間関係に関して

友人とか恋人とか、所属組織の人間など

一番思うのは、「誰からも嫌われないのは不可能」ってこと。

家族と違って、ある程度選択可能な人間関係だから、
嫌いな奴とは、会わなければええし、会わざるを得ない状況でも
極力コミュニケーションしなければいい。

どう頑張っても、嫌いな奴はいる。
(しかし、嫌いな奴だから攻撃していい、というわけではない)

嫌いな奴に消費されるエネルギーを
好きな奴と一緒に居るときに使った方が、人生楽しくなる。

八方美人に振る舞う必要は無い。
わざわざ、喧嘩ふっかける必要もないけど。



(3)生きる意味

自分は、生きる意味なんてない、と思っている。
人間に価値はない。
他の動植物と同じ単なる生命に過ぎないと思っている。

だから、「私の使命は〜〜〜」みたいな発言を聞くと
ものすごい違和感が生じる。

生きる意味はない。
ただ、各個人が勝手に生きる目的を見つけて、そのために行動すればいい。
それだけ。

生きる目的は、犯罪でなければ、なんでもええと思う。
社会貢献だろうが、私利私欲だろうが。


生きる目的に少し関連した内容なんだけど
「モチベーション」の源泉は、全て「自己満足」だと考えている。

社会貢献も仕事も友情も恋愛も全て、自己満足でしかない。
そして、それは恥ずべきことでも、悪でも全くない。

お金が欲しい、誰かを喜ばせたい、〜が欲しい、、などの欲求は
全て自己満足から生じるからだ。



(4)価値観/人生観

■迷惑と助け合い■

日本では、「他人に迷惑をかけていけません」と教育される。
家庭でも、学校でも。

しかし、他人に迷惑をかけずに生きることなんて不可能だ。

だから、「あなたは他人に迷惑をかけているから、他人からの迷惑は許しなさい」
という風に変えるべきだ。

前者の考えの世界では
助けを求めること=悪である。
そりゃ自殺も増えるさ。

後者は、前者よりも
多くの助け合いを産む。
そうすれば、現状よりは自殺は減るはずだ。
もっと、自分勝手で問題ない。


■生命維持装置■

生命維持装置ってのは、あくまで自分の表現で
「人生を生きる目的」
「〜〜があれば、人生やっていける」
といったようなもの。

各の生命維持装置は多様だと思う。
夢、三大欲求、人間関係、旅行、漫画、音楽、スポーツ、インターネットなど、、、
挙げればキリがない。

そういった生命維持装置を、たくさん持てば
人生楽しいし、辛いときの支えになるんじゃねーかな。

ただ、一番大きな支えになるような生命維持装置は
外部に頼るのではなく、自分の行動にすべき。

例えると、
一番大きい生命維持装置がAKBの人がいたとする。
しんどい仕事もAKBの音楽聞いたり、ライブにいけば頑張っていける。
これは、すごくいいこと。
でも、秋本Pが、「もう、AKB辞〜めた」と決めて解散したら
その人の、一番大きい生命維持装置が無くなるわけ。
そんな時に、すごく辛い状況に陥ったら、やっていけるのか?

だから、AKBのような外部ではなく
無くなることのない、自分の内部に生命維持装置を持つべき。
分かりやすいのは、夢、野望とか。

自分は〜〜するから絶対諦めない、というような生命維持装置があれば
より精神的に強くなると思います。



■頂点主義■

学校では、東大を目指す。(最近は、海外志向も強いが)
部活は、全国優勝を目指す。

その頂点を目指す体制では、
能力だけが価値になる。

学校以外にも、多くの学べる場所があるというのに。
部活であれば、スポーツや音楽を純粋に楽しんでもええのに。

能力の向上だけを第一に考えるのではなく
対象を楽しむことだって、同じくらい重要視していい。

エリートは一定数必要だと思うが、だからといって
ニート=存在悪ではない。

別に、自分が今、無職だからこんなこと言ってるんじゃありませんよ。

前にも書いたが、人生に意味なんてないから
楽しんだ方がええやろ。

なお、東大やエリートが不要というわけでは無いです。


■自殺対策のシンポジウムで、ギャグは言えるか?■

ふと、講演を聴いてて思ったんだけど

例えば、自分が講演者として
一番最初の自己紹介で
「ども−、ジョニーデップですーっ!!」って言ったらどうなるだろうか?

観客の一部は、「ふざけるなっ、帰れ!」と思うだろう。

この感情が、いわゆる「社会の閉塞感」じゃないかな〜って思ったんですわ。
定義のやり方が雑だけど。

社会の閉塞感 = 許容量の低さ

だからさ、もっと他人に対するキャパの設定を上げようや。
個人も制度も。


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【最後に】
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自分は、幸いにも「死にたい」と思ったことはないです。
それは、極貧を経験せず、極悪人に会わずに
健康に生きて来られたから、かもしれません。

しんどいことはあったけど、死なずに生きていられることは
周囲のおかげもあるから、感謝すべきだと思います。

自分が納得できない仕事は、辞めましたしww
ま、それで今けっこう大変な状況ではありますが、後悔は全くしてません。


自殺というテーマはすごくデリケートで
なかなか話し合うような話題でもありません。

また、自殺の原因になるような問題は非常に大きく
解決手段も見つからず、大変です。

でも、個人ができる範囲から少しずつ行動していけば
少しは自殺も減るだろうと思います。


能力が低いことは悪ではありません。
誰かに悩みを相談されたら、聞いてあげてみてください。
逃げる人を責めないでください。
お金がないという人には、吉野屋くらいたまに奢ってあげてください。
私が「腹減った」と言ったら、銀座あたりの寿司やもつ鍋を奢ってください(交通費込み)
私が「ふぅ〜」とため息をついたら、そっと諭吉を数枚渡してください。


まとめで
最後の最後に言いたいこと。

・もっと多様性のある社会をつくっていきましょや
・嫌いな対象より、好きな対象に人生使いましょうや
・しんどい時は、助けあいましょ
・もっと自分を出して、自分大事にしていきましょや



人生なんて
宿題がない長い夏休み、みたいなもんやろ。

楽しんだが勝ちやで!


以上!!

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。