【人間の可能性】スティーブ・ジョブズか、殺人犯か

滞在中のロンドンでも、冬の足音がかなり近づいてきました。

まだまだサンダルでも問題なし。
足元常夏、預金はシベリア、21世紀最大のタブー、ジョン前田です。

 

今回は、人間の可能性に関する話です。

書店に行くと、自己啓発という種類の本が数多く販売されています。

アナタの才能を開花させましょう!みたいな内容ばかりです。

今は買わなくなりましたが、大学生の頃は買っていました。
何かにすがりたかったのだと思います。

 

自己啓発の基本は、アナタには無限の可能性がありますよ
というものです。
その可能性を発揮するためのメソッドは様々です。

具体的な成功事例で過去の偉人(アインシュタインエジソン等)の
エピソードが多用されます。

 

私自身、人間の可能性は確かに無限だと思っています。
しかし、可能性の行き着く先は様々です。

自己啓発本のように、起業家や著名人になれる可能性もありますが
悪い方向に進んでしまう場合も当然ありえます。

 

スティーブ・ジョブズのような起業家になれるかもしれない。
一方で、殺人犯になるような可能性もあるわけです。

 

統計的に考えて
ジョブズのような起業家は、100年に数人のような確率ですが
殺人は、国内でも年間350件ほどあります。

殺人犯になる可能性の方が、遥かに高いわけです。

 

しかし、誰もが自分が殺人犯になる可能性なんてゼロと
信じて疑いません。

そうでしょうか。

殺人犯は全員、シリアルキラーか精神異常者なのでしょうか。
ニュースで無差別殺人が起こると、大々的に報道されますが
実際、殺人の9割は顔見知りによる犯行です。

メディアの影響で、事実とイメージが乖離しているように思います。

人は結構あっさり死ぬので、殺すつもりはなかった、というような
殺人もあるのではないでしょうか。

 

仮に、愛する人を蹂躙されて、殺されたりしたら
自分は、正気を保てないと思いますし
裁判に任せます、というようなことは言えないと思います。

死刑には反対ですが、
他人事でなく自分の場合だったら、いくら刑務所の中といえ
殺人犯が生きていることに耐えられません。

 

そんなところまで考えると
殺人を絶対しないなんて言えないんですよね。

強盗殺人なんかは、命と金だと
交換比率が違いすぎるので、しない自信はありますが
上記のような仇討を想定すると、しないと言い切れないわけです。


起業は、ビジネスプラン考えたり
商品開発、営業とか色々やること多くて、
そのほとんどは失敗します。

起業は、高いハードルが幾つもありますが
殺人なんて、ハードルはそんなに高くないわけです。
理性が制御しているだけです。


未来は、良い方向にも、悪い方向にも向かう可能性がある。
そういう視点を持てたら、人に優しくできる気がします。


殺人犯とは違いますが
生活保護を受けるような貧困層になる可能性は
誰にでもあるわけです。

 

生活保護者は、自己責任などというバッシングもあります。
しかし、バッシングする彼らは、結果に関して運の寄与度を完全に除外しているから
そんな発言が出来るのだと思います。

 

運が良かったから、うまく出世できることはあるでしょう。
一方で、運悪く、会社が倒産して、親が難病になったりして
借金が重なり、闇金ウシジマ君コースの可能性も当然あるわけです。

 

そう考えると、生活保護は必要だと考えています。
不正受給は対策が必要ですが、基準が厳しすぎて
生活保護を受けるべき状況の人が受けられない現状もあります。

 

また、生活保護は防犯の意味でも必要です。

自分の努力で、それなりに順風満帆だった人生が
ちょっとしたトラブルが重なって、貧困層になることもあります。

 

貧困が長引き、食う飯にも困り、絶望に喘いでいるとき
街中で、すごい馬鹿そうな若者が騒いでいたりしたら
ぶっ飛ばしたくなっても当然だと思います。

 

真面目に生きてきた自分が貧困になり
馬鹿な奴が人生楽しんでいるという構図に
耐えられなくなり、結果として
無差別殺人を行うという可能性はありえます。

 

無差別殺人犯の誰でも良かった、という発言は
本心だと思います。

 


人生には、色んな可能性があります。

起業家になれるかもしれない。
殺人犯や生活保護になるかもしれない。

 

勿論、悪い方向に行かないようにリスクヘッジはすべきですが
運に抗えない場合もあります。

 

何でもかんでも、自己責任と決め付けず
運が悪かったのかもしれないという視点を持てたら
人はもっと優しくなれるはず。


週末の土曜なのに、重い内容になってしまった。